怒りの先にあるもの:映画「マイティ・ハート/愛と絆」:匂いと五行
「木」のイメージの映画を選んでみました。「肝臓」の感情である「怒り」がテーマです。ある日突然、最愛の夫を失う不条理を描いています。登場する二人のジャーナリストは、帰国を目前に、事件に巻き込まれます。妊娠5ヶ月で、夫を失うマリアンヌの30日間の戦いは、愛するものを、理不尽にも、奪われてしまった「慟哭」に象徴されます。映画、書籍の評論のブログAugustraitの解説も必見です。
(C) Paramount Vantage. 2007
(C) Paramount Vantage. 2007
マイティ・ハート/愛と絆 - goo 映画あらすじ - マイティ・ハート/愛と絆<9.11>の翌日、ダニエル(ダン・ファターマン)とその妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)は、パキスタンに到着した。二人はジャーナリスト同士であり、ウォール・ストリート・ジャーナルの特派記者であるダニエルは、アルカイダと関わりある人物との接触を試みようとしていた。この取材を終えた後は、妊娠5ヶ月の妻とともに帰国する予定だった。しかし、予定の時刻を過ぎてもダニエルは戻らなかった。行方不明となった真相を探るため、アメリカ領事館の外交保安担当者をはじめ、パキスタンのテロ対策組織のリーダー、ウォール・ストリート・ジャーナルの上司、そしてFBI捜査官などが次々にマリアンヌのもとへ集まってきた。やがて、現地の新聞にはダニエルをスパイ扱いする記事が掲載され、拘束された写真がメールで送られてくる。記者を装ったCIAのスパイとして誘拐され、人質となっていたのだ。犯人側は身柄の引き渡しと交換にジェット機を要求してきた。夫のスパイ容疑をはらすために、テレビ出演するマリアンヌは訴える。「私は6日間、眠っていませんが、まだ希望はあります。彼を愛しています」次第に、ダニエルの足取りが解明されていく。浮かび上がってきたのは、パキスタンのテロ組織だった。ダニエルはテロリストによって誘拐され、「価値の高い人質」とされてしまったのだ。不安と焦燥の中でも、気丈に振る舞うマリアンヌ。しかし、FBIによる必死の捜索の甲斐もなく、ダニエルが処刑される模様を撮影したビデオが届く。世界で最も愛する夫を失ったマリアンヌは慟哭する。翌日、その事実を報告するためもういちどテレビ出演するマリアンヌ。それは、自身もフランスのラジオ局で記者をつとめていた彼女の矜持だった。やがて、ひとりで出産を終えた彼女は、生まれた息子にアダムと名付ける。それは、生前のダニエルと決めていた名前だった。
Amazon.co.jpブラッド・ピットがプロデュースし、アンジェリーナ・ジョリーが主演。ふたりの愛の結晶となった本作は、実在のジャーナリスト、マリアンヌ・パールの物語だ。同業の夫とともにパキスタンに滞在するマリアンヌは、行方不明になった夫が誘拐されたと知らされる。妊娠中の彼女は現地の警察やFBIの協力も得て夫を探すが、捜査は遅々として進まない…。マリアンヌ本人と親しい間柄となり、役作りを重ねた結果、アンジェリーナの切迫した演技は観る者の心をつかんで離さない。夫の誘拐に泣き叫びたい思いを抑え、凛とした表情で捜査に協力する姿が、かえって痛々しいのだ。 監督は、社会派作品も数多く手がけてきたマイケル・ウィンターボトムで、撮影も実際にパキスタンのカラチで行われ、ドキュメンタリーのような映像がリアル感を増幅する。現場で即興の演技が求められたことで、キャスト自身、思いもよらなかったであろう表情もカメラに収められた。ウィンターボトムはなぜか出産シーンが好きな監督で、今回も生々しい描写が登場する。通常のハリウッド映画とは違って、展開も含めて誰もがヒューマンな感動を受ける作りになっていないのが、本作の特徴。それは、作り手側が世界の現実をありのままに映そうと努めた結果でもある。(斉藤博昭)【元になった事件とは・・・】2001年1月、パキスタンで取材中のウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者ダニエル・パールがテロリストに誘拐される。必死の捜査もむなしく、ダニエルは殺害されてしまう。犯人が撮影したその惨殺映像がインターネットで配信され、世界中を衝撃で包み込んだ。ダニエルの妻でジャーナリストのマリアンヌは、事件の真相を綴ったノンフィクション『マイティ・ハート 新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死』を発表し、ショッキングで感動的な真実が世界各国で反響をよんだ。リフレクソロジールームママキッチン
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