香りと脳 腸がきれいになると感覚が冴えてくる
感覚器を通して私たちは環境や出来事を感じています。感覚器官はセンサーです。私たちはこの器官を通して周囲の情報を脳へ送っています。でもこの装置やしくみを通じて流れている情報は個が受け取った単なるデータにすぎません。日々起こっている出来事を自分が感じているのと同様に他の人も感じていると思うのは間違いです。人それぞれ感じ方は全く異なります。自分自身でさえもその日の身体や心の状態で受け取り方が異なるのですから。不思議な感覚というものはなんでしょうか。
(以下Wikipedia)感覚器(かんかくき)とは、動物の体を構成する器官のうち、何らかの感覚情報を受け取る受容器として働く器官のこと。末梢神経系の一部であり、受け取った情報はニューロンを介して中枢神経系へと伝えられる。感覚器には光に対する視覚器、音に対する聴覚器、化学物質に対する嗅覚器・味覚器、機械刺激に対する触覚器などが挙げられる。ヒトの場合、その代表的な感覚器には、目、耳、鼻、舌、皮膚などがあります。情動とは基本的には食欲や性欲など本能的な欲求にかかわる感情と、人間が独特にもっている尊敬や慈しみなどの感情に大別することができます。情動とは医学や脳科学の専門用語として前者の感情を指し、人間的な感情とは区別して考えられています。情動を構成するものは「快情動」と「不快情動」であり、食料を得るための「接近行動」は快情動、敵に対する「攻撃行動」や「回避行動」は不快情動によって引き起こされるものであり、生物として生存するためにきわめて重大な役割を持っています。脳の中で情動の根源的な部分は扁桃体であると考えられています。(以上Wikipediaより)
- 腸管は第三の自律神経系である腸管壁内神経系を有する。
- 消化管運動や分泌は内在神経と外来神経により制御されているが、消化管を直接支配する完全な反射回路をもっているので、脳や脊髄からの指令がなくとも、独立して基本的な諸機能を果たす。
- 小腸には1億個ほどの神経細胞があり、中枢とをつながる神経は、2千個しかない。
- 内在性の腸管神経叢は、脊髄にも匹敵する神経細胞とその発達した網目構造を持ち、 内在性知覚神経、介在神経、運動神経などから構成される内在性の反射回路が腸管神経系内に形成され、興奮性神経と抑制性神経が調和を保ちながら統合的に機能している。
- 壁内神経節の神経の突起は神経節間を結び、かつ筋肉や分泌上皮や血管に延びている。
- これらの神経節が障害されると無神経節性巨大結腸症 Hirschesprung病や食道アカラシアとなる。
三木成夫先生(解剖学者)による「内臓感覚」
- 人間の身体は、感覚や運動を司る「動物器官」と、栄養や生殖を司る「植物器官」からなる。
- 動物系は、身体の壁をつくるので「体壁系」とも呼ばれる。神経系、筋肉系、外皮系が「体壁系」に属す。
- 植物系は、身体の内部に蔵されるので「内臓系」とも呼ばれる。腸管系や心臓を中心とする血管系などは「内臓系」に属す。
- 「内臓感覚」:内臓の不快が思考の不快に“化ける”ゆえんは、「仏教でいうところの、煩悩をもたらす『無明』の世界は、実は、こうした内臓界のことをいったのではないか」とも述べています。
- お酒を飲み過ぎたとかで、胃腸の具合が悪いと、憂鬱になったりするのは、そういう心の動きは、基本的には内臓の動きにのっとっている。
- 植物神経系の内臓の中にも、動物神経の系統が侵入していく。逆に血管のような植物神経系の臓器も、動物神経系の感覚器官の周辺に介入している。内臓も脳とのつながりをもっているので、何らかの精神的なショックを受けて、胃が痛くなるとか、心臓がドキドキする。
- 人間の心の動きは、脳ではなく、基本的には内臓の動きにのっとっている。
アロマテラピーの主役である精油が心身に働きかける経路は二つあります。ひとつは嗅覚刺激、もうひとつは皮膚や粘膜を通して血流に乗り体内に入る経路です。
精油の嗅覚刺激
蒸散した精油の芳香成分は鼻で感知され、嗅覚刺激として大脳辺縁系に到達します(嗅覚の詳しいシステムについては嗅覚の項を参照)。ここで重要なのは、嗅覚をつかさどる部位が、脳の中でも本能的な部分である旧皮質に存在することです。脳は嗅覚刺激を受け取ると無意識のうちに情動を引き起こし、視床下部に影響を与え、視床下部は身体機能の調整を行う中枢であるため、匂いは本能的に身体諸器官の反応を引き起こす鍵となりえます。
精油の香りによって得られる安心感・快感・緊張感・覚醒感・瞑想感などにともなう情動が、心身のバランスを促すことが期待されます。
精油が血流に乗る経路
芳香成分が血流にいたるまでには様々なルートが考えられます。吸収された成分は、最終的にはほとんどが肝臓や腎臓で代謝され、尿とともに排泄される。
吸収ルートは大別すると次の4つです。
生体組織への直接的な関与
防御システムを助ける働き
代謝を助ける働き
心身のバランスへの関与
なおこれらの作用はそれぞれの精油の働きの一端に過ぎません。
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