食の歴史、コーヒーを最初に飲んだのは僧侶

 私たちの周りにある食べ物の意外な歴史を世界地図から読むという面白い本を紹介します。
食の歴史を世界地図から読む方法―料理や食材の意外なルーツがわかる イラスト図解版(2008/10)辻原 康夫商品詳細を見る各国の名物料理の驚きの誕生秘話。中国の麺がシルクロードを経てスパゲティに。お茶・コーヒー・酒と激動の世界史との関係。カレーライスをつくったのは、インド人ではなくイギリス人?など私たちの「食」の文化はどこで生まれどう進化してきたのか。私たちは食べ物でなかった植物を食べるようになったなど、食のタブーや歴史的背景がわかる。
カレーライスは「日本料理」「このとろみがあるふしぎな日本料理はなんというのか」と日本のやってくるインドの留学生がとまどったという笑い話があるそうです。インド料理宝典の「調理辞典」には、約3000種の調理法が紹介されているが、カレーと名のつく料理は、わずか25種。カレールウやカレー粉の相当するのは、マサラで、ターメリック、カルダモン、クローブ、シナモンなどの香辛料を調合して、石臼でつぶした調味料のこと、またはこの調味料で味付けした料理のことです。カレー料理がヨーロパに伝わったのは、1772年。のちに初代ベンガル総督となったウォ―レン・ヘイスティングスが、英国東インド会社の社員時代に大量のマサラとインド米を故国に持ち帰ったことににはじまります。彼はインド人コックにカレーライスのコンビネーションをつくらせ、宮廷のレセプションなどで披露し大評判をとったといわれています。貴族の宴会を請け負っていたクロス・アンド・ブラックウェル社(C&B)は、辛みをおさえた英国風のカレー粉の商品化に成功しました。シチューの調理法がそれに加わり、ベトベトしたカレーが完成しました。日本でカレー料理の存在をはじめて伝えたのは、1863年に遣欧使節として派遣された幕臣の三宅秀です。記録に残っているものでは、1871年、会津藩士の山川健次郎が国費留学生としてパシフィックメイル号で米国へ渡る船中で食したのが最初であるとされています。翌年『西洋料理指南』と『西洋料理通』でその料理法が紹介されました。「ネギ一本、ショウガ半個、ニンニク少しをみじん切りにし、バター一杯で炒めて、水270ccを加え、鶏、タイ、カキ、赤ガエルなどを入れてよく煮たのち、カレー粉小さじ一杯を加えて1時間ほど煮る。よく煮上がったら、食塩を加え、さらに小麦粉大さじ二杯分を水に溶いて入れるべし」といったものでした。ニンジン、ジャガイモ、タマネギの定番三点セットはどこにもありません。私たちが伝統料理と思っているもの「天ぷら」「すし」「すき焼き」も歴史をひもとくとせいぜい200~300年前後にしかさかのぼれないのです。朝鮮料理イコール辛いという図式も存在しません。唐辛子は猛毒であると『芝峰類説』(1613)に書かれています。激辛の歴史も200年です。コーヒーもかつては「悪魔の劇薬」とされ、長い間イスラム寺院のなかで秘薬として飲まれていました。フランス革命の温床となったパリのカフェでは、コーヒーを片手に生まれた思想が歴史を動かした事になります。「茶」のカフェインには依存性があり、イギリス人は生涯に10万杯の紅茶を味わうといいます。茶の原産地は、ミャンマー北部から中国の雲南省にまたがる一帯で、茶を飲む習慣は、紀元前3世紀ごろ、当初は膀胱の痛み予防、眠気ざましなどおもに漢方薬の一種として利用されていました。 トマトの原産地は南米ペルー。日本には明治時代に渡ってきました。トマトは有毒であるというナス科の植物であるということを皆さんご存知でしたか?トマトはナス科トマト属の植物で、世界にはなんと約8000種類以上ものトマトが存在します。最初に栽培されたのは700年代の初頭で、アステカやインカの民であると言われています。スペイン人がラテンアメリカに到達して、ジャガイモ、とうもろこし、唐辛子、その他さまざまな植物の種をヨーロッパに持ち帰って栽培するようになりましたが、トマトも同様に1521年にアステカ帝国を侵略征服したコルテスたち一行によってヨーロッパに持ち帰られ、スペイン、ポルトガル、イタリアの地中海地域で好んで食されるようになりました。イギリスでは鮮やかな赤色がもてはやされた反面、毒があると信じられて"poison apple"、観賞用として利用されてました。「愛情の果実」"love apple"と呼ばれてほれ薬にされたこともありました。コルテスたちは、侵略され、殺戮され、自らの国土を剥奪され奴隷化されていった原住民の「毒リンゴ」としてトマトを献上品として与えられました。当時のシャーマンたちは、この毒が何世代にもわたって肝細胞を眠らせてしまう事を知っていたのです。観賞用から食用になったきっかけが16世紀のイタリア。イタリアは当時飢餓に苦しんでおり、それまでは有毒と思って口にしたこともなかったトマトを食べざるをえなかったといわれています。肝臓の細胞は眠ってしまい、肝臓機能は低下するため、細胞を増殖して行きます。これが肝肥大です。(ナポリターナリバーと医学的用語でもいわれているそうですが、トマトを多食する南イタリアにこの病気が多い)当然心筋梗塞や脳梗塞が多いそうです。トマトアレルギーも最近では多くなり、25%のイタリア人はアレルギーを持つとも言われています。トマトフリーの製品も出回ってきました。
 TOMATO FREE!
Nomato sauces are a delicious natural alternative to traditional tomato based products.Nomato will add variety to any menu and may be appropriate for people with:acid reflux (GERD)tomato allergychemotherapyarthritiskidney dialysis
And many other conditions that require a tomato-free diet. We know of no other product available today that meets this need!Nomato may be substituted in any recipe using tomato sauce, barbecue sauce, ketchup or salsa. Nomato is made from vegetables and seasonings. It contains no soy, dairy, wheat, gluten, nuts and of course no tomatoes! 日本でもアレルギーを発症するひとが増えてくると思われます。子ども達には、依存性のある食品を与えたくありませんね。ママキッチンでは、安全な食材で美味しい毎日のお料理を提案しています。月一回の料理教室や食べるだけの試食会を開催しています。

☆ Body knows the future ☆

からだの声に耳をすませばいいの?声って何?この「瞬間」からだのそこかしこが、どんな風につながって、そしてすべての組織や育みを、足は大地に伝えているんだろう。手には何を携えているんだろう。網膜に映る現実を、心にどう伝えているんだろう。内なる「目」で、どこに心地よさがあるんだろうって感じて。ほらほら!「生きる」こと、楽しみに待っている「細胞たち」がある。そうなんだね。からだは未来を知っている。