どんなに憎み合っていても「魂の癒しの時間」が与えられているのかも。ある絶縁した親子の話です。
絶縁状態だった親子。
親の躾が厳しくて、自分の結婚も全て母親の言うなり。
子供ができたけれど、社会的な地位もある夫なのに、
飛び出してしまって、、、、
それ以来、
母娘は、冷たい戦争を続けていた。
のちに再婚はするも、母親は娘を許さず、
30年も絶縁状態。
その間、娘にも、母親にも、
様々な試練がやってくる、
それでもお互いの心の溝が埋まらない。
そして、時は流れ、
ついに老夫婦となった親は、最後の住処を、
娘に探してもらうことに。
すでに母親は、もう過去のことや、娘のことさえも、
忘れてしまう病に侵されていた。
父親は、ガンで余命を宣告され、親子共々、
戦いに疲れ果ててしまった。
さあ、最後に君達は、どうやって結末をつけるつもりだいって、
神様に言われていたんですね。
人生色々あったけれど、
全ては、強制的に水に流されちゃった。
そんな感じの「再会」でした。
それからの数年は、親の介護に励むことで、
お互いの間にあった溝は埋まり、
最後は、安らかに両親ほとんど一緒に旅立ってしまった。
結局、私たち人間は、親子の縁を、
勝手に切ったりしますが、
切っても切っても、深く結ばれているのが、
親子の縁(実際的にも、無意識的にも、感情的にも)なんだなあって、
思いました。
あんなに母親の悪口ばかり言っていた彼女ですが、
今では、お母さんの思い出は、
散歩しながらオーソレミーヨを歌っている、
明るいおばあちゃん、
彼女に甘えるおばあちゃんです。
最後の数年の時が、
彼らを癒してくれたんですね。
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