反射療法① リフレクソロジー「足は語る」

 リフレクソロジー(Reflexology)とは、反射療法とも呼ばれ、主に足の裏(手の平等を含む場合もある)の特定部位を押せば体の特定部位に変化が起こる現象を活用し、疲労の改善などをはかる療法です。名称の由来は、REFLEX(反射)とOLOGY(学や論の意味を表す名詞を作る接尾語)を合わせた造語であるとの説が有力。利用者側からは日常の会話では、短縮形で「リフレ」と呼ばれることもあります。リフレクソロジーを行う人はリフレクソロジスト(Reflexologist)と呼ばれます。リフレクソロジーの起源リフレクソロジーの起源はエジプト説・アメリカ説・中国説とその他にもいろいろな説があります。その中でも最も有力なのがエジプト説で、エジプトのサッカラという所である壁画が発見されました。これは今から4000年以上も昔、紀元前2500年ごろの医師の墓の壁画です。
 この壁画を見てみると人が他の人の手や足を揉んでいるようです。そして上の方の象形文字には「汝、強く押すなかれ」という意味のことが書かれています。エジプトが起源という説が最も有力ですがはるか昔から世界中の各地で手や足を揉むという行為が行われていたようです。最初に足の反射帯を発見したのは、古代インド人だという説が有力です。今から2500年以上前に、「仏足跡」というものがインドに存在していました。この「仏足跡」は、石に釈迦の足の裏の形を刻んだもので、仏足跡のなかに、人体図が描かれているものがあります。この人体図が反射帯をあらわしているのではないかと言われています。現在のリフレクソロジーを治療として体系化したのは、アメリカのフィッツジェラルド博士(1872~1942年)です。フィッツジェラルド博士は、研究を積み重ね、「足は全身を映す鏡のようなものであり、足の反射帯は人体の臓器や組織と密接な関係がある」という結論を導きだしました。その後、『足はすべてを物語る』で有名な、アメリカのユナイス・イングハム(Eunice Ingham)女史(1879-1974)によって、リフレクソロジーが一般に広く知られるようになりました。そして、ドイツのマルカート(Hanne Marquardt)女史が1974年に発刊した『足の反射療法』によって、ドイツをはじめとするヨーロッパやアメリカに大変な反響を呼びました。1917年以来、多くの専門家たちが、フィッツジェラルド博士の発見について研究するようにりました。1919年にはジョセフ・セルビー・ライリー(Jseph selbeyRiley)博士が「簡単なゾーン療法」という本を書いている。このライリー博士の助手に理学療養師のユナイス・イングハム女史がいました。身体の解剖学的構造と足に存在しているエネルギー・ゾーンが相互に関係している事を明らかにし、足には全身を投影する「全身の反射ゾーン」があることを発見しました。(アメリカに来た漢方医にヒントをもらっている)『ユナイスはアメリカのセント・ピーターズポロにあった整形外科の大病院で物理療法士をしていましたが、あるとき漢方医のチームが加わり、彼女にフット・チャートを示したのです。それは今日我々が目にするものと同じようなものでした。それらのチャートは非常に古いもので、羊皮紙に描かれており、医師たちは、その図がいかにして、数世紀に渡って家族に代々伝えられたかを語り、また、足は身体を反映する鏡であり、身体のどこかに不調があると、足の関連部位が敏感に反応するという考えを教えられながら育ってきたことを語ったのです。足がいかに身体に反映しているかを知り、ユナイスは感動しました。親指は頭を、足の外側は肩を、内側は背骨を反映している、という具合です。医師たちは、身体のどこかに障害があると、それに関連する足の部位に圧力を加えたときに、敏感に反応すると説明しました。それによって、不調の箇所を知ることができるのです。敏感な部位を圧すことで、刺激が起こり、身体は自動的に炎症や痛みを緩和させて、神経および血液供給を促進し、身体機能を正常化させるのです。』ユナイス・イングハムの直系のアン・ギランダース女史が、講演でこのように述べたという資料があります。                                       チャート(反射区図)を作り、圧力を変化させながら押す、効果のある手技も確立しました。イングハムの反射区図について
 
                                  1938年に「足は語る」(Stories the Feet Have Told Thru Reflexology)という本を書き、これが足の反射区療法の原典となっています。Reflexologyという言葉の出発点です。                       彼女はセミナーをアメリカ、ヨーロッパ各地で開き普及に努めました。1974年に亡くなり、姪のオイセピア・Bメッセンジャーと甥のドワイト・Cバイヤーズらが受け継ぎフロリダで国際反射学研究所を開いています。ヨーロッパの彼女の弟子には、ドイツのハンネ・マルカート、イギリスのドーリン・ベイリー、スイスのヘディ・マザフレがいます。ReflexologiaというサイトではDiscipulos de Eunice Ingham「ユナイス・イングハムの使徒(弟子)たち」として上記三人が紹介されています。東洋医学とリフレクソロジー東洋医学には反射区理論というものはありません。西洋医学のような実体臓器(解剖学的)を用いず、五臓六腑を用いてきたのでしょうか。東洋医学でいうところの五臓六腑は、人体の「機能」や「働き」を作用系として体系付けたものです。「機能」や「働き」というのは生きている人間だけにあるものであって、死体にはありません。死体を解剖したところで、生命を見出すことなどできません。その「働き」は有機的にお互いがお互いの「働き」を助け合い、抑制し合うという同等の関係にあります。人体は部分(臓器)の総和として存在するのではありません。ママキッチン リフレクソロジールームでは東洋の生命に対する考え方と西洋のシステマティックな考え方によって構築されたミケランジェロ・キエッキ氏のフットチャートを使用してます。自然生命学、哲学を背景にした32年の臨床をもとに作られた反射区チャートです。

☆ Body knows the future ☆

からだの声に耳をすませばいいの?声って何?この「瞬間」からだのそこかしこが、どんな風につながって、そしてすべての組織や育みを、足は大地に伝えているんだろう。手には何を携えているんだろう。網膜に映る現実を、心にどう伝えているんだろう。内なる「目」で、どこに心地よさがあるんだろうって感じて。ほらほら!「生きる」こと、楽しみに待っている「細胞たち」がある。そうなんだね。からだは未来を知っている。